· 

2/25 東海大学海洋学部に訪問

東海大学海洋学部 秋山信彦教授を訪ねて

■用宗漁業の将来展望③

 

 2/24東海大学の海洋学部をお訪ねし、秋山信彦教授にお会いしました。ご紹介くださった江越先輩、ありがとうございました。これからの取組に快くご助言いただけるお返事をいただくことができました。

 さて、一次産業の成長が困難な理由の一つに、投資の拡大に制約が多いということが挙げられます。農業では所与の土地、気候、種子の権利等が制約条件となり、漁業では漁業権の制約が問題となります。種の保存や産業の継続、生態系を維持するために乱獲を防ぐために厳しいルールが設けられており、個々の漁師さんや組合は、ほぼ永久的に漁獲できる魚種を増やすことができないのです。

 近年の気候変動や燃油の高騰、漁魚の減少によって収益は激減しながらも、魚種を増やせないために一次産業の収入拡大は簡単ではありません。今私たちが挑戦しているのは、この漁業権の制約に捉われず、用宗で生産可能な漁業権範囲外の魚種や海藻を見つけ出すこと、そして陸上養殖の可能性を検討することです。

 用宗漁場の特性を科学的・専門的に分析し、市場ニーズも考慮しながら、生産対象を絞り込んでいくには、漁師さんたちをサポートする専門チームが必要です。産官学で製品化までの研究を成功させれば、そこから先の商品化と利益構造は漁師さんたちの仕事。今回の挑戦はその流れを作ることです。

 今日秋山先生にお会いできたことで、また新しい可能性と繋がることができました。点を繋いで線を引き線を囲んで面を作る作業。それはプレイヤーを確保、ネットワークの組み立て、そしてビジネスモデルの立ち上げという流れです。

 秋山先生のお名前は色んなところで聞き及んでいましたが、実際にお会いできて、そのお人柄を知ることができました。一つずつ積み重ねていきたいと思います。