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4/19 浜川の浸水を防ごう!

4/19 浜川の浸水を防ごう!

政治の治は治水の治。

 

国内でも河川海岸研究の第一人者とされる宇多高明先生が、駿河区高松の浜川河口部にお立ち寄りくださり、水流阻害の原因調査、地域の皆さんと進めてきた浸水対策について、現地で説明、提案させていただく機会を得ました。

宇多先生は、これまでも県や市の河川、海岸についてご指導くださっている方で、元国交相河川部長、現在は土木研究のなぎさ研究所所長、日大客員教授でいらっしゃいます。

この機会を用意してくださった、県庁交通基盤部の皆さん、県静岡土木事務所の皆さん、本当にありがとうございました。浜川本川を管理する市河川課の皆さんもご参加いただきました。

物事の核心を的確にはっきりと口にして妥協の余地はない、という姿勢を感じたのが第一印象。

最初は海岸の砂洲の高低差や波による隆起などをご説明いただきましたが、私からも3年に渡って地元の皆さんと議論し続けてようやく辿り着いた一定の見解について、大変失礼ながら、ご説明、調査研究の依頼を申し上げました。

議員として、乗るか反るか、の場面です。

離岸堤設置の効果で砂浜が再生しました。これも宇多先生のご指導のおかげです。

一方、静岡海岸に打ち寄せる波は普段から強く、海岸に流れ込む浜川の水流はこの波を避けて、今や砂州と地続きになった離岸堤に吸収されるように流れ込んでおり、河口部で浜川は不自然に西側に蛇行、結果、離岸堤に守られた砂洲は低く、周辺が高くなり、これが更に水流を阻害する砂洲の壁を形成しているのです。

地元と協議してきた結果、『離岸堤を東側へ移動することによって砂洲の高低に変化を促し、水流の蛇行を解消して河口部の阻害砂洲を除去する』ことを提案、専門家としてこれをご一考いただき、その有効性を確認してほしいと、お願い申し上げたのです。

先生の反応は第一印象の通り。姿勢の転換も早く、『一理あるかもしれない』とのコメントとともに、その場で県市河川課に県議と研究を、とのご助言をいただくことができました。

これは大きな一歩だったはずです。ここまで本当に長い道のりでした。

そしてここからが対策の本番です。

今回宇多先生といただいたご縁を大切に、たとえ何度うるさがられても、情報の共有に努めて、効果的な対策に辿り着きたいと思います。

県職員の皆さん、本当にありがとうございました!