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4/29 用宗漁業の将来②

4/29 用宗漁業の将来②

■限られた生産資源の活路を開く!

 

昨夜地元用宗の武島で、関係者が一同に会して『用宗漁業の将来』について意見交換会を開きました。

ご参加くださいました皆さん、ありがとうございました。

 

地元用宗から、

清水漁協用宗支所の増田支所長、上山元支所長。

漁業者から八坂丸、海洋丸、福喜丸、伝八丸、斉政丸の船曳組合の皆さん、仲買人の㈱マルカイ海野副社長。

学会から、静岡大学農学部の笹浪知宏教授、東海大学海洋学部の秋山信彦教授。

そして行政からは、県産業イノベーション推進課、水産振興課、経済産業部、水産技術研究所、MaOI(県マリンオープンイノベーション)、市水産漁協課、産業政策課の皆さん。

コンサルタントの江越さん。

主催は私と島直也市議です。

 

以前もFBで紹介しましたが、近年の近海漁業は不漁続きです。気候変動とも海面上昇とも、或いは内陸部の汚染土壌やプラスチックごみとも、あらゆる要因が指摘されています。

漁業が他の業種と決定的に違うのが、厳しい漁業権の設定という、事業制約があることです。

世界的に、海産資源を保持して種の保存、生態系の維持を実現し続ける目的から、漁業は量的制限、個々の漁師が漁獲できる魚種が厳しく制限されており、シラスが不漁だから鯛を釣るなどは基本的に許されていません。もちろん、大量漁獲を起こさない一本釣りであれば自由ですが…。

つまり、不漁が続けば収入減が直撃し、克服するためには他業で稼ぐしかないのです。

 

これを解決して漁業で食べていく、伸びていく、成長していくためには、

① 陸上養殖に挑戦する

② 限られた用宗漁協、海岸構内での種苗生産する

ことが重要で、昨夜の集まりはこの目標に挑戦するための第一回目の会合でした。

 

漁師さんたちの熱い情熱と誇り、漁協支所の支える力、企業の資本力と市場展開力、学会の先生方が蓄積してきたノウハウ、行政の支援策、そして私たち議員の人とアイデアを繋ぎ予算を確保する取組。

目指す方向はみんな一緒。でも今はまだ方法や期待がバラバラ。

これを整理してまとめ上げ優先順位をつけて理解を取り付ける。具体的な歩みに踏み出す。効果を見える化する。これが私の仕事です。

漁業ももちろん素人です。だから繋ぐことに専念する。

情報を整理してアイデアと繋ぐ。アイデアに共感する人を繋ぐ。

それが政治であり共創です。

 

私たちの挑戦はまだ始まろうとしているところ。

でもワクワクします。