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7/11 参議院議員選挙が終わりました

7/11 参議院選挙が終了。

 

18日間の参議院議員選挙が終わりました。

自民党は単独過半数を獲得する勢いを示しました。

しかし安倍晋三元総理が選挙期間中の演説時に凶弾に倒れたことは、多くの国民にとって、これは支持政党に関わらず、途轍もない衝撃をもたらしました。

選挙戦最終日には、言論が暴力によって封じられたことを様々な候補者、関係者が声を揃って叫びましたが、私は今の日本を覆う緩み、緊張感の欠如を感じてしまっています。

もちろん具体的には奈良県警の警備に落ち度があったということが調査され、犯人の青年の生育歴から家庭環境、動機として語った宗教団体との問題もこれから話題となるだろうが、私はこの事件から二つの危険、我が国の危うさを感じてしまいます。

一つは、日本社会から緊張感が薄れていることです。価値観が多様化し、個性を尊び、結果として組織を統率し社会を秩序立ててきたあらゆる全体主義、統率体系、価値観を変貌させようとしています。これは時代の流れです。正しいかどうかは後の時代が判断するしかありません。但し今を生きる私たちの社会がこの変化を推し進めるなら、今は正しいものとしてこれを認め、その中で社会の安全を守らなくてはなりません。私が感じる一つ目の危うさは、社会全体を守ってきたこれまでの秩序、思想、統率体系が、個性の尊重や価値観の多様性と衝突して、特に現場においては、秩序の徹底を困難にし任務の遂行への信念を揺るがせているのではないかと感じます。このことは、問題を抱えて解決に辿り着かない教育界、相次ぐ公務員の猥褻や窃盗という不祥事、本県でも熱海土石流災害への事後対応も被害者への補償も遅々として進んでいません。多様性社会へと変貌するなかで、全体を統率して安全な社会を構築する新たな秩序の実現について、私は危機感を感じているのです。政治家のSP配置を強化して警備を見直しても、象徴的に現れた一つの現象に対処するだけでは、本質的な議論に辿り着かないのではないかと感じるのです。これでは繰り返すばかりだろうと思うのです。

もう一つは、安倍晋三先生という私たち保守を自認する政治家の精神的支柱が失われたことによる、日本の弱体化です。富国強兵を目指した明治維新の時代に、松下村塾の吉田松陰先生が亡くなられた後、当時の若い塾生が、その教えを守りながら維新を成し遂げ立国していったように、安倍元総理亡き後のこれから、日本政府を担う今の指導者たちがこうした歩みを守っていけるかどうか。

あらゆる開発と人口爆発とが地球の温暖化の大きな要因ともなって、エネルギーの多様化、脱炭素、これによる供給体制の変化、これからは、本県が直面するリニア開通に伴う水資源への影響や南アルプス生態系の保全問題のように、これまでリベラル勢力の主張だとして、むしろ私たち保守系議員が議論に及んで来なかった問題についても、私たち自民党は真摯に向き合うことを余儀なくされる時代になります。その上で、国際社会における危機に際して、私たち自民党の議員は、安倍元総理が残された課題、憲法を改正し、国際社会における貢献のあり方を議論し、国民の生命と財産、国家の領土を守る取組に、一層邁進して強い日本の姿を実現しなくてはなりません。石原慎太郎氏も安倍元総理も失って、私たちは国を守るという議論を本質的に進めていけるのか。自民党所属の多くの地方議員こそが強く感じている不安だろうと思うのです。

 

さて、参院選では私たちが支持した静岡県候補の若林洋平さんが大差で勝利しました。

また全国比例では、私が担当した候補者9名のうち、足立としゆきさん、片山さつきさん、神谷まさゆきさん、自見はなこさん、友納りおさん、藤木しんやさん、山田宏さんが当選されました。

心から祝意を申し上げますとともに、ご協力をいただいた多くの皆さまに深くお礼を申し上げます。