12/9 来年4月は統一地方選挙です
私たち静岡県議会も任期の最終年度を迎えています。同時に静岡市では市長選挙も行われます。
2人の方が早々と立候補を表明していましたが、田辺信宏市長は、今月2日に不出馬を市議会本会議で明らかにしました。
田辺市政12年は、様々な挑戦が芽生えた時代でした。あまり評価に繋がっていないのですが。
私たちが地元で取り組んでいる長田地区のコミュニティバスも、用宗地区の新たな観光地づくりも、人宿町のリノベーションの動きも。バスケットチームの立ち上げや新しい特産ブランドの誕生もありました。田辺市長は、地域や若者たち、新ビジネスの挑戦をむしろ受け入れ、背中を押してきました。
護送船団と言われた戦後が終わったのが、地方の時代が始まったと言われる1995年。
大量生産で全ての日本人が豊かに成長する構造に見切りをつけ、高齢化に備えて地方の独立と社会再編の時代へ。静岡では1998年に合併協議会が住民発議で設置され、政令市へと歩みを進めてきました。
地方都市の仕組みを変え、規模と形を作り替えた小嶋市長時代は、合併に伴う制度改変やサービスの格差是正などの土台づくりに奔走し、田辺市政へと継承されました。今、目に見えるようになった様々な挑戦は、この時期に発案されたアイデアがほとんどです。
静岡市が迎えるこれからの10年。
大規模な予算を伴う施設事業の優先順位を含めて、芽生えた挑戦の何を伸ばし育てていくのか、大胆な選択の時代になるでしょう。
以前から伝えてきたように、静岡市には課題もあります。
企業の設備投資や開発事業が市内で伸び悩み、人口減少に歯止めをかけることができず、教育機関の撤退や医療人材の偏在は解消されず、県市の連携不足とリーダー同士の確執が災害時の対応の遅れに繋がったと指摘されるに至り、コロナ対策や事業選定では市行政の決断の遅れと不明瞭さが目立ちました。
田辺市長が不出馬としたことで、市長選挙は政策的な争点が明確にされるなかで進むはずです。
政治は批判することではなく、創造することだ。そう信じてやってきました。
まちの課題と目標を共有して、より効果的な政策を選ぶ選挙であってほしいと思います。
私も県議の一人として、4年前の選挙でお示しした公約を改訂し、新たに『県都八策2023』をまもなく公表します。
① 拠点を創る
② 持続可能な社会を築く
③ 家族を守る
④ 富を増やす
⑤ 命を守る
⑥ 高度で温かい教育を実現する
⑦ 県市で連携する
⑧ 政策力を高める
これらの柱に具体的な提案事業を盛り込んで、県議会で次の4年間の道標にするつもりです。
勝つために威勢を誇示したり、出馬そのものを目的にするのではなく、次の10年間の方針や成長をできる限り具体的に示して、目標を共有する歩みとして、この選挙に取り組みたいと思います。
写真は、先日受け取った県議選、自民党の公認証です。
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